なぜ男性は育児に積極的になれないのか?社会と個人の意識改革

2025年3月21日

社会問題

最近、日本でも男性の育児参加が注目されるようになりました。「イクメン」という言葉も定着し、育休を取る男性も増えています。でも、実際に家庭の中で育児をしているかというと、まだまだ女性に比べると低いのが現実です。

じゃあ、なぜ男性は育児に本気で関わらないのか?その理由を掘り下げてみると、日本特有の社会構造や職場文化、そして根深い意識の問題が関係していることが見えてきます。ここでは、その原因を分析し、意識改革のための具体案を考えてみたいと思います。


「男は仕事、女は家庭」— まだまだ根強い昭和的価値観

戦後の高度経済成長期から続く「男は仕事、女は家庭」という考え方。これが、未だに多くの家庭や職場に根付いているのが日本の現実です。特に40代以上の世代では、「育児は女性の役割」と考える人が多く、女性自身も「母親として育児を担うのが当然」と思い込んでいるケースが少なくありません。

この意識が変わらない限り、男性の育児参加は進みにくいのは当然。問題は、こうした価値観が職場の制度や家族内の役割分担にまで影響を及ぼしている点です。


夫婦の意識ギャップ — 「手伝ってるつもり」VS「ほとんど負担してる」

多くの男性は「育児に関わっている」と思っていますが、実際には「たまに手伝ってる」程度のレベル。統計によると、結婚後の家事・育児負担の比率は「男性1:女性2.5」という現実があります。

ここで問題なのは、「育児」の定義が夫婦間でズレていること。例えば、夫は「オムツ替えをした」「お風呂に入れた」だけで、「今日も育児頑張った!」となります。でも、妻の方からすると「今日だけでしょ。それ以外の全部、私がやってるんだけど?」なのです。

育児には、食事の準備、寝かしつけ、夜泣き対応、子どもの健康管理、保育園・学校の準備、病院の付き添い、教育方針の決定など、細かくて継続的なタスクがたくさんあります。男性は単発のタスクをこなしただけで「育児をしている」と思いがちですが、実際には日々の積み重ねです。この意識のズレが夫婦間の不満につながり、結果的に男性の育児参加が進まない原因のひとつになっています。

旦那が子育てに積極的に参加しない恐ろしい理由 | 子育て情報メディア  WIRE (わいやーきょうと)

旦那が子育てに積極的に参加しない恐ろしい理由 | 子育て情報メディア WIRE (わいやーきょうと)

ママさんが口々に仰る子育ての悩みとして多いのが、「子育てに旦那が関わってくれない!」という、パパの育児への関わり方の問題です。


職場の空気が「育児する男」を許さない

男性の育児参加が進まない最大の理由の一つが、職場の文化です。「育休を取ると昇進に影響する」「職場に迷惑をかける」というプレッシャーが、男性が育児に本気で取り組むのを妨げています。

このプレッシャーが生まれる背景には、いくつかの要因があります。まず、伝統的な働き方が根強く残る企業では、「長時間働くことが評価される」風潮があり、育児のために時間を割くことがネガティブに捉えられがちです。また、企業側のサポートが不十分なため、男性が育休を取得すると業務の負担が周囲にのしかかり、結果として同僚や上司からの無言の圧力が生じます。

そのうえ、「早く帰って子どもを迎えに行く」という行動が白い目で見られがちです。さらに、上司や同僚の中には「育休を取る=責任感がない」と考える人もいるため、評価に影響するのではないかと不安を抱く男性も少なくありません。結果として、「育児は大事だけど、仕事を優先せざるを得ない」という空気が出来上がってしまい、男性の育児参加が進まない要因となっています。


「取るだけ育休」問題とは?

ここ数年、男性の育休取得率は確かに上がっています。でも、実際に育児をしているかというとそうでもない。これが「取るだけ育休」問題です。

育休を取ったものの、家ではゲームをしたり、友達と会ったりするだけで、肝心の育児は妻に丸投げ。これでは、育休を取る意味がありません。

なぜこんなことが起こるのか?理由は大きく分けて2つあります。

ひとつは、「何をすればいいかわからない」という問題です。育児の経験が少ない男性にとって、オムツ替えや寝かしつけなどの基本的なケアから、子どもの発達に合わせた関わり方まで、学ぶ機会が少ないため、自信を持って取り組めないのです。

もうひとつは、「職場復帰後のリスク回避」です。「ちゃんと育児をしました!」という証拠作りのために育休を取得するものの、実際の育児には消極的になりがちです。

こうした現状を変えるためには、育休をただの「休み」にするのではなく、夫婦で話し合い、どのように役割を分担するのかを明確にすることが大切です。


どうすれば男性の育児参加が進むのか?

企業の取り組み

企業が男性の育児参加を支援する方法として、リモートワークやフレックスタイム勤務の導入があります。例えば、大手IT企業では、男性の育児休業取得を推奨し、復帰後の業務調整を柔軟に行うことで、育児と仕事の両立をサポートしています。また、一部の製造業では、育児支援制度を充実させ、男性従業員が定期的に育児休暇を取得しやすい環境を整え、職場の意識改革を進めています。

男性育休、取得率アップのために従業員の不安を解消しよう

男性育休、取得率アップのために従業員の不安を解消しよう

「男性育休」の法改正施行により、組織では取得率の向上が求められています。このブログでは、従業員の取得のハードルとなっている「不安」を解消するために、今すぐ取り組むべきことをわかりやすく解説します。

育休取得後のキャリアが不安視されることがないよう、昇進や評価に影響しない仕組みを構築することも重要です。そのため、育休取得者向けの研修プログラムを提供し、スムーズな業務復帰を支援する企業も増えています。さらに、育休取得者を対象としたメンター制度を導入し、キャリア形成をサポートする取り組みもあります。

また、育児を経験した管理職を積極的に登用することで、「育児と仕事の両立は可能である」というロールモデルを示すことが効果的です。例えば、あるIT企業では、男性の育休取得を積極的に推奨し、育児を経験した社員が復帰後に管理職へ昇進するケースが増えています。外資系企業の一部では、育児経験者向けの研修プログラムやネットワーキングイベントを開催し、実際の成功事例を共有することで、育児と仕事の両立をより現実的な選択肢として浸透させています。

家庭の取り組み

家庭内でも、夫婦でしっかりと話し合い、育児の役割分担を明確にすることで、負担の偏りや誤解を防ぐことができます。そのための方法として、定期的に家事・育児について話し合うミーティングを設けるのも有効です。例えば、毎週末に1週間の育児スケジュールを確認し、お互いの負担が偏らないよう調整することで、不満やストレスを減らすことができます。また、タスクを可視化するために、家事・育児リストを作成し、誰がどの役割を担当するかを明確にするのもよい方法です。

社会の意識改革

また、社会全体でジェンダー教育を見直し、男性も育児をするのが当たり前という意識を広めることが重要ですね。育児参加が特別なことではなく、誰にとっても当たり前の選択肢となる社会を目指すべきです。

未来の展望

男性が本気で育児に関わることで、よりバランスの取れた社会が実現できると思います。例えば、職場では育児をしながらキャリアを築ける環境が整い、家庭では夫婦が協力して子育てを楽しめるようになる。そんな社会では、子どもたちも両親の愛情を十分に受けながら育ち、健全な成長が期待できるでしょう。

また、企業の取り組みとして、男性の育児休業取得を推奨することで、育児と仕事の両立を支援する動きが広がっています。一部の企業では、育休後のキャリアプランを明確にし、復帰をスムーズにする研修プログラムやメンター制度を導入することで、男性が安心して育児休暇を取れる環境を整えています。さらに、育児を経験した管理職を登用することで、育児と仕事の両立が現実的な選択肢であることを示し、社会全体の意識を変えていく取り組みも進められています。

家庭内でも、夫婦で話し合い、育児の役割分担を明確にすることが重要です。例えば、毎週末に家事・育児スケジュールを確認し、お互いの負担が偏らないよう調整することが有効です。タスクを可視化し、誰がどの役割を担当するかを明確にすることで、不満やストレスを減らすことができます。また、社会全体でジェンダー教育を見直し、男性も育児をするのが当たり前という意識を広めることが求められています。

そろそろ「イクメン」なんて言葉がいらないくらい、育児をするのが当たり前の世の中になってほしいですね。